ユーザーが仮想空間でゲームなどを「体験」することができるVR、そしてそれをさらに推し進めて仮想空間でいろいろなユーザーがコミュニケーションを取ることができるメタバース。どちらも今後急速な需要増が期待されている分野です。
こうしたVR、メタバースの分野ではエンジニアに非常に高度なスキルが求められます。そのため、VRエンジニアの需要が伸びている一方で、求められるスキルのレベルに対応できるエンジニアが十分にいないという状況も見られています。つまり、エンジニア職なら誰でもVRやメタバース開発に携われることができるわけではない、ということです。とくにメタバース開発においては、最先端の技術が採用されています。VRに関する技術はもちろんのこと、AIの技術、3Dのモデリングスキル、エッジコンピューティングのスキルなどです。そのため、エンジニアがこの分野で活躍したいと思った場合には、これらのスキルを習得する必要となります。
また、VRやメタバース開発ではひとりのエンジニアがすべての領域を担当するわけではなく、分業が行われています。そのため、先述したスキルのうち1つでも高いレベルで対応することができれば、就職・転職するチャンスも得られます。これからVR、メタバース開発で働きたいと思った場合には、必要なスキルのうち自分が得意そうなものを選んで習得していく、というやり方もあるでしょう。
今後VR、メタバースの市場が拡大していくにつれて、中小規模のIT企業でも携われる機会が出てくるでしょう。その市場の拡大、ニーズの増大に対応するだけのスキルを今のうちに学習しておくとよいかもしれません。